Vol.2

「働く女性の“B面”」

Vol.2 副業及び地域での活動

第5号2009-09-25

 

働く女性が仕事・家事以外でどのような活動をしているのかを紹介する、連載の第2回目は、多少の報酬をともなう、副業型活動と居住地を拠点とした地域活動(無報酬)の「副業及び地域での活動」について、取り上げます。

 

「副業」って何だ!?

 

昔は副業と言えば「二足のわらじ」と言って本業とは別に「資格」や「特技」を生かした「サイドビジネス」という意味合いが強かったのですが、ここ数年就業形態(派遣・非正規労働・期間労働など)も企業の体制(終身雇用の崩壊・株主優遇・リストラなど)も変化し、残業がなくなった分の「生活費の補填」を主としたダブルワークという印象が強まっています。

 

今回のアンケートでは「副業」をしている人は21.8%、およそ5人に1人。
「本業関連」で「副業」している人が多く、「本業」とは関係なく"自主的"に資格をとり「副業」している人は少数でした。当然のことですが、「本業関連」の人は会社に副業の申請をしている人がほとんどで、独自の資格で副業している人は「プライベートの活動」ととらえていて申請はしていないとのことでした。
過去には「就業規則」で「副業」は原則禁止か厳しい許可制にしている会社が多かったのですが、最近は前述の社会の変化で副業を容認する企業も現れているようです。

 

アンケートから挙がってきた本業と関連する副業の例としては・・・
「自治体の男女共同参画市民懇談会委員」(ほどほど・団体の非常勤理事・68歳)
「キャリアコンサルティングセミナー講師」(ナカシー・会社社長・43歳)
「NPOマザーズサポート協会で自立支援研修」 (tomo・キャリアカウンセラー・35歳)
「大学非常勤講師、セミナー講師」(meg・建築設計/管理・49歳)
「『財団法人科学を優しく啓蒙する働く女性たちの委員会』の企画・運営(けろりん・研修講師/司会/アナウンス業・46歳)

 

ちょっと変わったところでは・・
「家庭裁判所の『参与員』。国民の司法参加の一環として」(つる姫・フリーライター・48歳)
「重ね煮料理教室(不定期)」(無記名・飲食店店長・44歳)
「川柳作家。『話す』『読む』という自己表現法で『伝えて』きたことに『句を詠む』という創作活動を加えたのは川柳の師・時実新子との出会いがきっかけ」(ひーちゃん・65歳・フリーア ナウンサー)という回答もありました。

 

自力で資格取得し、副業につなげる

 

自力で資格取得し、副業としている2人を紹介します。

 

「新卒入社で25年勤務。雇用機会均等法以前に入社。当時から男女平等に働く。育児休業法以前に出産、社内で初の復帰者に。残業当たり前で仕事と家事育児の両立に苦労した。2人目出産後、バブル崩壊を経て社内にはメンタルダウン、不適応をきたす人が多発。さらに震災で被災自身もメンタルケアの需要性を痛感。『世の中の働く人、働きたい人が生き生きとその人らしく働くにはどうすれば?』の思いから産業カウンセラーの講座を受講。ステップアップし上級資格取得。『ライフワーク』としての活動だったが、レベルの高いオファーがくることで、独立して『本業』にすることを決意。現在準備を進めている」(にのえ・会社員・48歳)

 

にのえさんに、「『副業』を考えている人に一言」という質問をしたところ、「自分にとって『副業』とは何なのか、自分にとっての『本業』とは何なのかをじっくりと考えてください」というアドバイスがかえってきました。

 

「仕事上の人間関係で悩み、『会社コーチング導入』を進言するも、本社人事部長に『お茶・お花・英会話と同じような趣味でしょ。個人で勉強やってね』と却下。そこで自らコーチングの講習を受け資格取得。社内でも勤務時間中にコーチング研修・セッション実施。プライベートな時間で講師をしている」(fmisa・会社員・41歳)

 

fmisaさんのアドバイスは、「目的を明確にすることが大切」とのことでした。

 

最後に副業について、経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員で、12回の転職経験のある山崎元氏のコラムから少し要点を取り上げてみます。

 

山崎氏は、失業や減給、病気などが起きた時に備える「リスクのヘッジ」、十把ひとからげではない「自分流のライフスタイルの実現」、長い定年後や後々の起業も想定した「人生設計のため」の3つの理由で、会社員の副業を勧め、会社が社員の自由を制限すべきではない、と主張しています。副業つまりは給与以外にお金を得られる仕事をもち、「ジョブのポートフォリオ化ができることで、会社に対しても自分の意見が言いやすくなること」も、メリットとして挙げます。一方、労働時間を減らしたことで減少した賃金を補填するため、例外的措置として製造現場の勤務者に副業を容認した企業は無責任だというコメントも寄せています。
参照 
ビジネスメディア誠「山崎元の時事日報」
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0904/16/news001.html
ダイヤモンド・オンライン「山崎元のマルチスコープ」
http://diamond.jp/series/yamazaki/10067/

 

「地域」で役に立っていますか?

 

次は、居住地を拠点とした地域活動(無報酬)です。

 

「地域」での活動になるとほとんどが半強制的に輪番で回ってくる「町内会班長」「地元婦人会の会計」などの自治会活動で、子どものいる人は「P・T・A役員」「保育所役員」「ガールスカウト役員」と子どもつながりの活動となっています。

 

「地域活動」については、数年前「よこの会」で取り上げられた例会のテーマでもありましたが、「地域での自分の立ち位置」が働く女性は弱いなということを感じました。その時の一つの結論が、「地域(ご近所さん)」のそれぞれの世帯がそれぞれの役割を担うことで地域が活性化し、昔のご近所つき合いの復活が今後の地域社会の未来像とならないか?と言う問題提起だったと思います。
「仕事」をしている間はともかくも、現役を引退した後で、残りの人生をどう生きるのか?住んでいる地域で何をやるかが1つのキーワードになると思います。

 

「定年後の地域デビューとして始めたものに、ダンス、市民センターでの健康体操、英会話」(ほどほど・団体役員・68歳)
「フルタイムの仕事からリタイア後楽しみを見つけること、地域で友達を作ることを目的にフラダンス、アレンジフラワー、料理教室への参加を始めた」(きんぎょ・パートタイマー・53歳)と積極的に「地域デビュー」を果たした回答もありました。 

 

ちょっと毛色の変わったところでは・・・
「ワーキングマザーを対象としての講演会の企画運営・ジェンダーをテーマにしたNPOの勉強会」(クロム・企業の人事担当・46歳)
「市の男女共同参画事業推進委員会」(fmisa・会社員・41歳)
「市の公共交通機関の協議会市民委員、市民講座・マンション(自宅)のクリスマスコンサート企画」(スルメ・会社員・49歳)
「パーキンソン病友の会ボランティア」(wawa・自営業・38歳)

 

人はその人の条件や環境によってほぼ必然的に体験できることがあるとすれば、自ら積極的に行動し、関わりを持とうとしなければ体験できないことがあります。

 

例えば子どもがいれば子どもつながりで体験できることがあり、新しい世界に触れることもでき、ひいてはそれが「地域デビュー」の「入り口」になるでしょう。自分自身とつながるものの関わりで(子供会とか老人会とか)地域に入っていくことが少ない人は「意識的」に「積極的」に地域に入っていこうとする姿勢が問われるのではないでしょうか?難しいことではなく、まず地域に関心・興味を持つ。面白そうだなと思ったら「ちょっかい」をかけてみる。同じ一度の人生なら色々なことを見て聞いて人に会って楽しく「あはは」と笑いながら「すごい!」と感動しながら生きて行きたいとは思いませんか?

 

輪番で回ってきても半強制で押しつけられても「楽しんで」やってしまおう!という思考回路は脳を活性化し、人生をくっきりはっきり感動的なものにできるかも知れません。

 

今回の「いま・未来」会議のメンバー

・年齢;28歳〜77歳(20代4%、3018%、4062%、5011%、60代以上5%)

・雇用形態;正社員45%、フリーランス22%、経営者18%、公務員5%、団体職員1%、

 パート・アルバイト2%、派遣社員2%、そのほか4%