「女性は働きやすくなった?」
Vol.1 働く女性の時間割
第4号 2008-10-15
よこの会は来年(2009年)、設立25周年を迎えます。
その節目前に、一つの疑問を自分たちに問うてみました。
「この25年で女性は働きやすくなった?」
今回の「いま・未来」会議では、このテーマをもとにアンケート調査を実施して、メンバーを増強しました。
そこに表れる、わたしたちの時代の断面を9つのトピックから連載して新シリーズとしてお届けします。
第一回めのトピックは、
「働く女性の時間割」です。
一日は24時間。あなたはどのように時間を使っていますか?
平均的な平日を通勤・労働、睡眠、家事・育児、自分だけの時間と4つに分けた時間配分から、働く女性の一日を聞いてみました。
未婚女性は労働時間が長め。意外としっかり睡眠誰もが同じ条件の下で働いているのではなく、それぞれに生活する上で、背負っているものがあります。それは子供であったり、親であったり、パートナーであったり。
そこでメンバーの全員の平均のほか、既婚で子どものあり・なし、未婚での比較を中心に分析します。

まず、仕事・通勤時間です。メンバーの88%は、フルタイムで働いています。大阪府の女性有業者の平均通勤時間は片道50分(総務省「平成18年社会生活基本調査」)というデータがあり、この通勤時間を除いて平均すると、実質就業時間は8時間から10時間といったところ。厚生労働省が発表している実労働時間平均、8.3時間(平成20年7月調査)とメンバーの平均とほぼ同じ時間です。多少の個人差はあるにせよ、心配していた残業時間は案外少ないのではと思われ、とホッとします。ただ、未婚の方が、既婚よりも平均して、1時間30分ほど、仕事・通勤時間が長いという傾向が出ています。
意外にしっかりと取れていると感じたのが、睡眠時間です。体が資本で、まずは健康第一!大阪府の女性有業者の平均睡眠時間は7時間(総務省「平成18年社会生活基本調査」)ですが、アンケートの平均は、6.4時間。プラス0.3時間が既婚(子どもなし)、マイナス0.6時間が未婚となっています。
眠りは、浅い眠りであるノンレム睡眠と、深い眠りであるレム睡眠の2種類からできているとか。その周期は、基本的に90分単位で、各単位の終了時ごとに目覚めやすくなり、寝入った時刻からおよそ4.5時間,6時間,7.5時間後に起きるようにすれば、目覚めの気分もよい、とされています。睡眠も効率的に、試してみてはいかがでしょう。
最後に、家事・育児と自分の時間の2つの項目について。数字を見て明らかなのは、予想通り子どもを持つことにより、家事・育児の時間は増え、反対に自分だけの時間は少なくっていることです。未婚の場合の家事・育児の時間は、週末にまとめて行なうことも多いのか、平日は30分という回答もありました。子どものいる既婚者よりは、2.9時間少なく、一方で自分だけの時間は、2.1時間増えています。が、その差は約1時間。睡眠時間も少ないこともあり、その分が仕事に使われているのでは、という様子がうかがえます。
働く女性は、読書好き自分だけの時間はどのように過ごしているのでしょう。自由回答してもらったところ、圧倒的に多かったのは読書。最近はメール・ネットの割合が大きくなってきている印象もありますが、読書の根強い人気を再確認しました。とくに、既婚で子どもありの女性で42%、子供なしの女性では72%が読書としています。「すてきな本との出合いを求めて、図書館や本屋めぐり」(43歳・公務員・20年)と回答した人もいました。最近、子供の読書時間が少なくなっていると耳にすることがあり、まずは大人が本を読む姿勢を見せたいものだと感じます。未婚の場合は、読書は32%という低い結果でしたが、一人で行動する時間が取りやすいため習い事や友人との会食に時間を使っているためでは、と考えられます。
自己啓発のために自分だけの時間を費やす人も少なくありません。「転職勉強中」(28歳、会社員、5年)や資格試験、さらには、働くことを中断して、学校に通い始めた人もいます。「アロマで入浴」(48歳、会社員、29年)、「スポーツ」(49歳、自営業、2年)と、心身ともにリフレッシュする時間を自分のためとしている人は40代後半に多くみられ、「ぼーっとする」と答えた人は年齢に関係なく幅広く見受けられました。ユニークなところでは、「夢想・妄想」(48歳、フリーライター、25年)という人も。「ぼーっとする」と並んで、一番のリフレッシュ法かも知れません。
そのほかには、「夫と話す」(41歳、マーケティング、19 年)や「NPOの活動」(67歳、団体非常勤、42年)、「食事は自分にとって大切な時間。昼食1~2時間、夕食2時間程度かけて楽しくリラックスして過ごす」(75歳、幼児教育、40年)など、それぞれに大切にしているものがうかがえます。また、「持ち帰った仕事をする」(35歳、会社員、13年)と、仕事の続きも2人いました。

生活の中で、家事に費やす時間は昔に比べてずいぶん少なくなり、情報も瞬時に手に入れることができるようになりました。
その中で、ただ時間に追われるようにして過ごすのではなく、会議で進行するように、一日の時間の割り振りを考えてみるのもおもしろいのでは。限られた時間の中で何を大切にし、何を優先させるのか。改めて自分の時間割を作り直してみると、そこから違う一歩が踏み出せるのでは、と思います。