「働く女性は楽しむことに貪欲か?」
Vol.2
第3号 2007-11-23
前回お伝えした「何を楽しむ」ということから、今回は「なぜ楽しいのか」ということに視点を移して語り合っていきたいと思います。
今回は、次の3つの質問に関して回答をまとめています。
《あなたは、なぜそれを楽しいとおもうのでしょう》
《それを楽しむことで自分が変わったなと感じたり、あるいはその楽しみに自分が支えられているなと感じますか?》
《「楽しみ」や「楽しいこと」をみつけるために、積極的に情報収集していますか?そしてどんな方法で情報収集していますか?》
Vol.1に引き続いてカテゴリー別にご紹介しますが、今回は楽しみの内容だけでなく、 楽しむこと全般に対する自分の思いを語ったメンバーもいますので、そちらはカテゴリーフリーで紹介します。
「本・映画・音楽・美術」がなぜ楽しいかと問うと、「映画は時代と場所を超えていろいろな疑似体験をさせてくれる空間と言えると思います」(アンジー・52歳・事務員)のように気持ちの上での異空間への移動が楽しさだという答えが多くありました。
「いろんな形の小さな感動を味わっているんだと思います」(ME・42歳・企画関係)
MEさんのように自分の気持ちへの影響を挙げた人も。
読書や映画などを楽しむことによって、違う世界を見ることができ、さらには世界が広がり、それによって自分が変わったり、支えられたりする。本や音楽や美術はまさに内面に作用するものなのでしょう。
「旅行」というカテゴリーでは、「自分が生活しているテリトリーから離れて、新しいものを見たり食べたり、体験できたりするから」(ちょこ・30才・会社員)というように、物理的に移動することによって日常からの開放感を得られるので、旅行が楽しいという意見が圧倒的でした。
また、旅行によって自分が変わったり、支えられていると感じるかと聞くと、旅に出て得られる影響と、旅の前のワクワク感や旅のための時間を捻出することによる影響の両面が挙がりました。
「旅行のたびに発見があり、何らかの影響を受けます。自分が知らないことが多いと痛感し、学ぶ意欲がまた出てきます」
(やっこ・42歳・マスコミ)
「なかなか休暇はとれないので、年に一度、仕事より優先していれる夏の旅行は、支えになっている気がする」
(秋桜・34歳・会社員)
また、海外旅行に限っては特に異文化に触れることにより自分が影響を受けるという意見もありました。
「人と交わる」ことを楽しいとする理由は、ぷぅさんやこりんさんの意見に集約されています。
「人と話すことから得られる、おや、まぁ、へー、は、どんな情報より具体的でおもしろい。お互いのやりとりで体と脳が活性化するし、よい刺激になっている」
(ぷぅ・42歳・企画開発)
「新鮮な人間関係に触れることで視野が広がり、支えられていると感じます」
(こりん・52・会社役員)
「体を動かす」というカテゴリーでは、効果が実感できるから楽しいと言う理由をほとんどのメンバーが挙げました。
「努力は裏切らないという言葉を仕事以外の場面で実感できるからでしょうか。やったことが正直に跳ね返ってきます」
(ぬらりひょん・45歳・フリーライター)
「努力が結果として実を結ぶからです。毎日続けると身体の柔軟性の向上や、姿勢の矯正が2,3か月すると感じられるので、励みになります。これは、仕事が人間相手で、こちらの努力が期待する結果につながる確率が低いことの反動だと思っています」
(エピムラ、44歳、教師)
健康維持や肥満防止あるいは体型維持・改造というのは、「体を動かす」ことの目的だとする人が多く、その目的が達成され喜びを感じるというサイクルのようです。
「学ぶ・習う」のカテゴリーを挙げた人は、仲間とのつながりと、新しい自分の発見や成長を楽しさの理由と考えています。
「自己成長、希望。それも、他者とふれあいながらなので、より広く、深くなれる気がする」
(にのえ・46歳・会社員)
「仲間がとってもいい人で、しかも熱心な人ばかりなので、刺激されます。自分の知識や感性を磨くのに役立ちますし、その道のプロ=お師匠さんに教えてもらうのは快感で、実り豊かだと実感しています。人生の中で、師匠をもつこと、いろんなジャンルの師匠をもつことは、実はすばらしいことなんだとこの年になって気づきました」
(ふくろう・47歳・文筆業)
「自分がかつてやりたかったことが実現しているから。自分の中にもそれを通してまわりの人たちの中にも新しい発見があるから。えっ、私ってこんなとこあるんや、とかやっぱりこういうことが好きだったのねという発見かな」
(プチいぐどん・51歳・健康管理関係)
次に、どのカテゴリーでも、ただ単純に「好きだから」「楽しいから」「好きなものに理由はない」という人も多く、その他は「何かを忘れて没頭できるから」という意見もありました。
それにしても「楽しみ」に支えられていると語るメンバーは、何人もいます。
「その時間は没頭できる、日頃のいやな事を忘れられるという点では、大いに支えられている」(なら・35歳・会社員)
「楽しみがあるおかげで自分が支えられているとよく感じる。楽しみを通して人脈ができたり、勉強になることが多い」
(みなみ・29歳・会社員)
「楽しみがないと生きていけないかもしれません」
(くろ・45歳・企業のダイバーシティ推進)
花を育てることが楽しみだと言う、あつべえさん。DIYが楽しみな、みーあきゃっとさん。楽しみの内容はそれぞれ違う2人が、子供たちへのメッセージという点で自分の楽しみに同じ意味を見いだしています。
「ゆったりとした気持ちを持つことができるようになった。子育ても同様で、花を育てるように子供にも目をかけてやらなければと自ら反省しつつ、子供自身の花を咲かせてくれればよいなあと願っている。『お母さんは、花が好きだ』と思うことによって、感性というものを少しでも感じとってもらえたらよいな、と思っている」
(あつべえ・42歳・会社員)
「子どもたちにもモノ作りを大切にしてほしいので、作っている姿を見てほしくってDIYをやっているところもある」
(みーあきゃっと・40歳・マスコミ)
最後に情報収集の方法についてはカテゴリーごとの傾向はほとんどみあたらず、大多数の人が、「人づて」、「ネットや雑誌で調べる」という方法を取っています。また人づてと媒体の両方を用し、一般的な情報検索と、信頼できる人からのソースを組み合わせているメンバーも目立ちました。
しかし、情報を取りにいくというスタンスではなく、「楽しいと思うことに関しては、自然にある程度情報が目に留まるもので、あえて情報収集とかしている感覚は全くない」(みーあきゃっと)と、情報のほうから飛び込んでくるという人もいました。
次号は、今回のトピックの最終号。「楽しみ」が年齢と共に変化してきたのかどうか、また「楽しみ」が仕事とどうかかわっているかをお伝えしたいと思います。
<次回に続く>