Vol.3

「職場の人のあの一言に救われました!」

Vol.3 

創刊1号 2007-09-07

「職場の人のあの一言に救われました!」のトピックも最終回、3回めとなります。今回は、仕事のことや人間関係などに漠然とした悩みを抱えるとき、また、その悩みを相談したとき、そんな場面で掛けられた一言です。


「周り見てみぃや。こんな奴らしかおれへんやんか」
(先輩から)

意味は、「この職場見てみろ。周りは大したことない奴ばっかりやんか。おまえやれるで」と理解しています。職場の歓送迎会か何かの席でした。私は、部の中で中堅となり、一番頑張らないといけない世代だったと思います。
一応、私のことを認めてくれていると思い、嬉しく感じました。
(やっちゃん・42歳・会社員)


「あなたはもう充分力があるのだから、自信を持ちなさい」

(2歳年上の女性の先輩から)

職場に赴任してきた上司は、自分にも仕事にも厳しいタイプで、グレーゾーンを嫌い、何でもとことんクリアにして納得したい性格。自分が納得できないことは質問攻めの日々だった。詰問調で仕事のやり方がおかしいと言わんばかりの勢いに、緊張の日々が続き、それにだんだん疲れてきた私は自信もなくし、自分は仕事ができないのか、という不安から先輩に話を聞いてもらった。
見てくれている人がいると思うと、ほっとして肩の力が抜けた。仕事ができないのではなく、コミュニケーションのとり方がまずいことに気づかせてもらった。先輩からは、落ち込み、マイナス思考になっているときには励まされ、その上司からは、隅々まで意識して仕事に取り組む姿勢を学び、結果的には相乗効果になってよかったと思っている。
(まろろん・45歳・会社員)


「会社を離れたら仕事を忘れなさい」
(女性の先輩から)

仕事量がとても多く、帰宅しても仕事のことを考えてばかりいて息が詰まりそうだった。
先輩に、「仕事のことばかり考えてしまう」と相談したときに、言われた。
いくら仕事が多くても気持ちの切り替えをしなければいけないと感じた。その言葉のおかげで、気持ちの切り替えを意識するようになり、それによって、仕事への集中力が高まった。
(ちょこ・30歳・事務職)


「部下や後輩に好かれようと思うな。そんな気を使ってたら良い指導はできない。嫌われることを恐れたらあかん」
(取引先の大先輩から)

部下を育てないといけなかった時期に、こちらが意図するように育たず、少しキツイ言い方をすれば泣かれたり・・・。まわりから見るとこちらが悪者に見えたりして、気を使いながらどうすればいいかと、悩んでいたときでした。たまたまその人から旅行に誘われ、非日常的な気分で、つい愚痴ってしまったときに、言われた言葉です。
「無理に好かれようとしなくていいんだ」と割り切ることができて、相手に物が言いやすくなりました。
(ふにゃらん・48歳・会社員)

 

ここまでは、職場の人を中心に、掛けられた言葉を聞いてきました。
「いま・未来」会議には、組織に所属していない、自営やフリーランスのメンバーも多く参加しています。彼女たちが職場以外の人から、働き続ける中、気持ちを奮い起こさせててくれる言葉をもらったケースを、番外編として紹介します。


「何でそんなに気負うのかねぇ。少々失敗しても人は自分が思うほど気にはしない。ミスをしても全てを失うわけではない」
(当時付き合っていた、今の夫から)

会社勤めを辞めて、再びフリーランスに戻った頃。新しい仕事にも挑戦し始めていた時期だが、守ってくれるバックもなくなり、自分でやっていかねば、という意気込みと緊張感が先行していた。
その言葉で、肩の力が抜けるとでもいうか、ふっと気が抜けたような感じになり、「そうか、もっと気持ちを楽にして挑まないと」と思った。プレッシャーに押しつぶされるようではダメだし、ミスを併発するもと。プロだからミスはしたくないけれど、気負いすぎると逆効果。適度な緊張感を持って仕事に臨めるようになった。
後に仕事上で教わりましたが、自分をしばる思い込みや信念をビリーフ(belief)というとのこと。健康的でない、イラショナル・ビリーフは「ねばならない」「すべきである」といた固定的信念で、強すぎると自分を苦しめることになります。私は「失敗すべきではない」「プロであるからには完璧にこなすべきである」という強い思いが悪影響を及ぼしていたわけです。このビリーフに気づき、修正していくことは大切ですね。
(けろけろ・44歳・フリーアナウンサー&インストラクター)


「おばあちゃんのついでやし、一緒や」
(夫の両親から)

一人暮らしの父をが要介護状態になり、田舎から連れて来ることになったとき、夫の両親が声をかけてくれました。父と同居の上、介護してくださるというのです。現在、施設の送り迎え、食事、入浴の世話など、一切の世話を夫の両親がしてくださっています。生活、仕事とも全て二人の支えの上になりたっています。
(すず・40歳・会社経営)


「不幸は手をつないでやってくる。幸福はバラバラでやってくる」
(新聞にあった言葉)

売上げが思うように伸びず、資金繰りも冷や汗を流しながらやっているような状況でした。そういう鬱々とした気持ちで過ごしている時に、また一難がやって来たのです。その言葉を「悪いことは重なり、いいことは続かない」と解釈しています。
世の中そういうもんだと思うと、気が楽になりました。「こうなったら立ち向かうしかしょうがない!」と心を奮い立たせました。現在も苦しい状況に変わりないですが、以前よりは少し精神的に強くなったかな、と思います。
(マリー・55歳・小売業)

 

実は、このトピックについて・・・

「救われました!というのはありません。誰かのひとことややってることを見て、勉強させてもらう、見習うことはあってもです。言葉より態度だったりして、どうにもフレーズとして、出てこない」


「そんな一言は思い出せない。ということは、遭遇していないのでなはないか、というのが答えです。もしくは、感性が乏しいか、記憶力が弱いか・・・」

「どん底に突き落とされました!ということはいくつかありますが、救ってくれたのはマイ・コーチ。付けていなかった時期は、家族のひとことだったかなあ。職場の人には関係が近すぎて、相談できなかったですね」

などの答えも返ってきました。
働く女性たちの生の声として、これも届けます。

ここまで、たくさん言葉を聞いてきました。どれもその背景とともに見ると、きら星のごとく、輝いています。

通信手段の広がりで、仕事の中でのコミュニケーションのあり方も変質する勢いが増しています。今まで以上に、人間同士として、互いの顔を見ながら、言葉を掛けることが大切になってくるのではないでしょうか。

このトピックが思いを巡らせるきっかけになれば、とも思います。

〈終わり〉

●今回の「いま・未来」会議メンバー
年齢:   26歳~55歳
就業年数: 42.6歳
職場環境: 会社員77%、自営/自由業23%