Vol.4

「あなたは長く働けますか」

Vol.4 

創刊ゼロ号 2007-08-10

「いま・未来」会議に参加しているワーキングウーマンはすべて、キャリアの道半ばにいます。誰もまだ定年を迎えたわけでも、仕事をやめたわけでもありません。そんな彼女たち自身が、どうすれば長く働き続けられると思っているのか、「道半ばからのメッセージ」を集めました。実は今回の意見は、「ある法則」にしたがって並べています。

「どんなことでもいいから、自分が働くことの目的をしっかりもっていれば、会社や家族など外的環境が変わろうと働き続けることはできるのではないか、と。その意味で、働き続けられるかどうかは自分自身にかかっています」
(みなみ・28歳・ソフトウェア開発)


「目標を持つこと。ある程度の欲を持っていること。それを達成するにはお金が必要だから。『おいしい物を食べたい!』『旅行したい!』『キレイになりたい!』でもOK」
(あい・33歳・ホテル広報)


「学ぶことだと思います。そして考えすぎずに前に進むこと」
(すず・40歳・会社経営)


「働くことは生活の一部と考えているので、働き続けることを特別とは思っていません。自分が食べるためでもありますから」
(やおや・42歳・マスコミ勤務)


「自分の労働価値を高めるか、あるいは維持していくこと。またそれが時代のニーズにマッチしているかどうか見極めることを怠らないこと」
(まりりん・42歳・会社員)


「長く働くには、仕事をすることに幸せや意味を見つけ出すこと。仕事を通じて自分が学んでいること、成長することに喜びを感じること」
(かがみ・42歳・システムエンジニア)


「組織の中で働くには、何かあった時に手を差し向けてくれる同僚、先輩、後輩との関係が大事だと思います。困っている人を助けると、何かあったときにその人から助けられ、ピンチを切り抜けられる。もちつもたれつお互いさまの関係は非常に大切だと思います。あとは技能をもつ、難しいけど上司をうまくコントロールできる術を身につける、そして常に目標を持つこと!」
(にゃんチュウ・42歳・事務職)


「がんばりすぎない。がんばらんでもいいよ、と自分で納得する。食いっぱぐれの少なそうな資格をもつのもいいですね。看護師など、需要が多くてなり手が少ない仕事がいいんだろうと思う。企業勤務でも最近は中途採用が増えてきたので、『ポータブルなスキル』を持っていたら仕事は見つかる。きちんとした仕事をする人なら、『会社はなくなっても仕事はある』。その場合、スキルだけでなく、人間関係をうまくやることでしょうね。組織の仕組みとその泳ぎ方をわかってないといけない」
(くろ・44歳・企業のダイバーシティ推進担当)


「仕事を、生活や人生の一部として不可欠な存在にすれば働き続けることはできる。でも、依存し過ぎない。仕事との距離をおける時間や空間を持つこと。仕事におもしろさを見つけること。仕事を使って自分が成長できるものを見つけること」
(ぬらりひょん・44歳・フリーライター)


「人生にはあきらめないといけないこともあります。でも、働き続けることをあきらないためには、いっぱいあきらめてきたことにメゲないこと」
(ろころん・46歳・趣味の教室講師)


「私は、ぬるま湯に浸かっていても長く続けられる会社にいます。でも、それじゃあ人生面白くない。人間関係で仕事を辞める人が多いと思います。互いに刺激しあえる環境づくりが大切だと思います」
(あつべえ・41歳・会社員)


「前向きな心と日々の暮らしを支える楽しい何かをもっています。仕事でへこんでもこっちがあるさ、というセーフティネットになるように。その何かとは、できれば、『人』にかわることで、自分がそこでワクワクできるといいと思う。仕事は時々がんばること、でもがんばり過ぎないこと。自分が成長しようと思い続けることが大切だと思います」
(つる姫・46歳・ジャーナリスト)


「ずっと今の給与を維持できるかどうかを考えなければ仕事はできると思っています。あとはあまり突き詰めていろいろ考えすぎず、ある程度状況に応じてフレキシブルに心も時間も変えることなのでは」
(ブラック・45歳・役員秘書)


「突発的な事故やどうしようもない運命をのぞけば、何であれ働き続けることはできる。自分で納得がいく仕事、社会に貢献できる仕事、私がそれを信じられること。そういう仕事であれば前向きに積極的に働き続けられると思う」
(ぷぅ・42歳・企画開発)


「健康、自己管理が第一。次に、無理せずに働ける環境こそが長く働き続けられる条件だと思う。今の会社は小さな事務所なので競争することもなく、通勤時間も25分。ビルは古いけれど南向きで、50坪の事務所に社員が8人。若い時ならもの足りないかもしれませんが。ただ、これに甘んじず、力をつけていこうと思う。遊ぶこと、趣味を持つこと、友人や家族との時間を大切にすること。仕事とプライベートのバランスが大事だと思う」
(あみー・46歳・会社員)


実はここに挙げた意見は、年齢順ではなく、勤続年数の順に並べています。男性は同じ年齢ならば、だいたい就業期間は同じ。女性は、高校卒、専門学校卒、短大卒、大学卒、大学院卒、留学経験の有無、結婚や出産、介護などによる休職・離職期間の長短などが渾然一体となり、同じ年齢でもバックグラウンドは多種多様です。
就業年数やさまざまな生活体験などによって、私たちの視点は徐々に定まってきます。最初は、自分と自分の仕事だけに向いていた目も、次第に他者とのかかわりや社会構造の中での「位置」に気付きます。さまざまな情報を収集したり、新しい人的ネットワークを築いたりしながら長く働き続けてこそ、人生観や職業観は確立していくのではないでしょうか。

今回のトピックには、長く働き続けるための道半ばからのヒントが多くありました。言葉にすれば、「成長」「バランス」「健康」「ポータブルなスキル」「がんばりすぎない」「あきらめない」「学ぶ」「刺激し合える人間関係」「自分の労働価値」「働く目標」「社会貢献」・・・。これらは、最初からわかっていた正解なのではなく、働き続けることで見えてくる正解。きっとこれからも答えは増え続けるのではないでしょうか。

今回の創刊ゼロ号は、働く女の「いま・未来」会議の準備をするために少人数でトライしてみました。いよいよ次号からメンバーを増やして本格的に創刊します。お楽しみに。

●今回の「いま・未来」会議メンバー
年齢:   28歳~46歳
就業年数: 平均19.9年
家族環境: シングル20%・DINKS53.3%・ワーキングマザー26.7%
職場環境: 会社員80%・自営/自由業20%